会話が生まれるグリルプレート ブランディング事例
金型製造会社の自社商品ブランディングの事例をご紹介いたします。
東亜成型株式会社様(大阪市西淀川区)は、砂型鋳造という工法で金型を製造されている会社です。主に、自動車業界のお仕事をされていますが、自社の技術を使った商品開発をしたい、とお考えでした。
そんな中、社長ご夫妻の「こんなんあったらええなー」の発想から生まれたなんとも東亜成型さんらしいユニークな商品が誕生。焼く、煮る、蒸す、揚げる…が同時にこなせてしまうグリルプレート「グリルQ」です。
コロナ禍で、外へ出れなくなり「ステイホーム」という言葉が流行りました。「お家キャンプ」なんて言葉も出回りましたよね。家でできる何か楽しいこと、そんな背景もあって、アイデアが形になりました。大概のものが美味しくなる!笑間違いなく、会話が弾む!そしてレシピ自慢したくなっちゃう〜!大人も、ちびっ子も、とにかくコミュニケーションがどんどん膨らむグリルプレートなんです!ご家族で、お友達同士で夫婦の語らいに…おうちごはんや、アウトドアにピッタリです。
ネーミングは社長のアイデア
商品名は「グリルQ」球体であること、そして何を焼こう?というクエスチョン(Question)の「Q」がキーワードとなりました。また「焼く」ということから「グリルQ」に決定。キーワードやコンセプトをもとにロゴをデザイン。
グリルQは、同社の技術、砂型鋳造でアルミを使用するため、IHでは使えずガス(直火)でないと使えないので「火」を連想するもの。そして、球体ということで一目みてイメージができるデザインにしました。
また、使用シーンは、おうちパーティ、キャンプ、を想定。ターゲットとしてはお料理好きな主婦(家族層)とし、女性が親しみを持てるブランドイメージを考えました。
どんな風に使えるか?みんなで試作
まだ世にない商品ということで、これが何なのか?どのように使うものなのか?がわかるように表現しないといけません。そのために、私たち制作スタッフもどんな風に使えるのか、グリルQを何度も使ってみました。
これはオススメ!なレシピをインスタで発信。
「何度も試作をしているうちに、焼くだけではなく「蒸す」「煮る」「揚げる」「焼く」なんでも使えるやん!!そして、なんでも美味しくなる!ということが実証できました。笑
販促ツールとしてプロモーション動画とパンフレットを制作
まずは、使い方を知ってもらうために動画は必須ということで、PR動画とパンフレットの制作をすることに決定。パンフレットの全体像をもとに、パーティーシーン、使用シーン、キャンプシーン、製造シーン、それぞれのシーンとカット別に絵コンテを作成しました。
写真撮影・動画撮影&制作は株式会社Sharp Focus さん。動画に関しては、企画構成・撮影・制作編集まで全てお願いしました。かなり大掛かりな撮影でしたが、この撮影のために、スタジオの内装工事を予定より早めて頂いたり、キャンプ場へロケハンに行っていって頂いたりと入念に準備していただきました。
また、フードスタイリングを担当してくださったスタイリストさんも、この日のために幾度とレシピの試作をして頂いた事と思います。こうした見えないところでの努力、プロのお仕事に本当に頭が下がる思いでした。
そして、最終仕上がったデザインがこちらです。
「食」という誰にも関わりのあるテーマですが、日常感もありつつ非日常(憧れ、喜び)を感じ、お客様ご自身が使用している風景描いて頂けたら、と意識して制作しました。
会話が生まれるグリルプレート「グリルQ」ぜひ手にとっていただき、大好きな人と楽しい時間を過ごしてください。